昇進・栄転祝いのはがき(手紙)書き方・文例
「昇進・栄転祝いのはがき」(手紙)とは、親しい友人や、恩師、上司、同僚などが、昇進や栄転が決まった場合に、その喜びの気持ちを伝えるものです。
個人的に親しい方に出すものです。
●昇進(しょうしん)とは?
出世(しゅっせ)。職務上の地位、官位などが上がること。
●栄転(えいてん)とは?
今までよりも高い地位、役職に就くこと。転任をいう尊敬語としても用いる。
出世して転勤となること。
ポイント!
上司や目上の方に現金を贈るのは失礼になります。
しかし、海外赴任の場合は現金を贈ることが一般的となっています。
その場合の金額も、国内の場合よりも1~2万円多めにするようにします。
贈りものをする場合、どの程度の金額にするか迷ってしまうものですよね。
参考までに、目安の金額をご紹介しましょう。
◆金額の目安◆
・友人・知人から贈る場合・・・・・・・・・・5千円~3万円程度
・上司・同僚・部下の場合・・・・・・・・・・5千円~3万円程度
栄転の場合は、現金や商品券などが多いようです。
職場のグループで贈り物をする場合は、趣味のものや、何か記念になるようなもの、万年筆などの実用品などが喜ばれます。
お酒が好きな方なら、「祝い酒」を贈ってもいいですね。
◆水引の種類◆
・紅白の蝶結び
表書きは「祝御昇進」「御昇格御祝」「祝御昇格」「祝御栄転」とします。
金銭類の表書きは「御餞別」「寸志」「御祝」とします。
※栄転と転勤の区別がつかない時は、「御餞別」とします。
◆贈る時期◆
発表から1週間前後には贈るようにします。
【昇進・栄転祝いのはがきの書き方・文例】
(一般的な昇進祝い文例)
拝啓
木々の緑が目に鮮やかな季節となってまいりました。その後ご無沙汰申し上げておりますが、お変わりなくご健勝にお過ごしのこととお喜び申し上げます。
おかげ様で私もどうにか無事に過ごしております。
さて、聞き及びますに、この度は部長に御昇進なされたとのこと、本当におめでとうございます。
心よりお祝い申し上げます。
日頃のご活躍が正当に評価されての御昇進と拝察いたし、他人事ならず喜ばしく存じております。
今後は、さらに激務となりましょうが、多年のご経験を存分に生かされ、縦横に才腕を発揮なさいますようお祈り申し上げます。
くれぐれも御身ご大切にあそばされますようお祈りし、心からのお祝いを申し述べさせていただきます。
敬具
(友人への昇進祝い文例)
拝啓
今年の春は花見もしないうちに葉桜となってしまい残念でした。ご無沙汰していますが、元気でやっていることと思います。
こちらも相変わらず、元気に毎日を送っています。
ところで、この4月に課長に昇進したそうですね。本当におめでとう。
一流企業の課長なんて大したものです。
しかも、学生時代の仲間では、トップを切っての課長昇進なんだから、お前は本当にすごい奴です。
すぐにでも駆けつけて祝杯をあげたいところですが、何しろご存知の遠隔地ゆえ、残念ながらかないません。
近々そちらに行くので、その時にでも一杯やろう。
あまり無理をしないように、健康にだけは気を付けてください。
さらなる発展を祈っています。
敬具
(恩師への栄転祝い文例)
拝啓
若葉のみずみずしい季節となってまいりました。すっかりご無沙汰いたしておりますが、先生にはお変りなくご機嫌よくお過ごしのこととお喜び申し上げます。
私も元気で過ごしておりますので、他事ながらご安心ください。
さて、うけたまわりますれば、このたび先生には○○高等学校の校長として御赴任なされるとのこと、御栄転を心よりお喜び申し上げます。
○○高校は、県下でも優秀な学校の一つとして有名高ですが、先生のご薫陶により今後一層の成果が上がるものと存じます。
ますますのご活躍とご健康をお祈りするとともに、これからも変わらぬご指導をお願い申し上げます。
敬具