退院・全快祝いのはがき(手紙)書き方・文例
「退院・全快祝いのはがき」(手紙)とは、友人、知人、親しいお付き合いをしている方が、何らかの理由で入院治療を受けられ、無事に退院する運びとなった喜びを祝うものです。
ポイント!
実は「退院祝い」も、冠婚葬祭の催事の一つになります。
そのため、縁起を担ぐようにするのが一般的です。
お祝いの品を贈る際、鉢植えなど根つくものは寝つくと結びつくため縁起が悪いとされています。
お祝いのはがき(手紙)を書く際、重ね重ねなど、何度も繰り返すと結びつくような言葉も使わないように注意しましょう。
切り花を持参する場合は、匂いの強いものは避けるようにしましょう。
また、入院中に「お見舞い」した場合は、退院祝いなどは不要です。
喜びのメッセージを贈りましょう。
お祝いの品を贈る場合の、目安となる金額を御紹介します。
◆金額の目安◆
・3千円~1万円程度が一般的です。
目上の方や上司などに、現金を贈るのはマナー違反です。
あまり高額な贈り物は、相手の方の負担となりますので気をつけましょう。
果物やケーキなどの食品を贈る場合は、相手の方の病気によって食べられないこともあるので、注意が必要です。
◆水引の種類◆
・紅白の結び切り
(繰り返さない、一度で終わるという意味)
のし書きは「祝御快復」「祝御退院」とします。
【退院・全快祝いのはがき文例】
(一般的な退院祝い文例)
拝啓
ようやく春らしくなってまいりました。
この度めでたくご退院になられた由、お祝申し上げます。
長い闘病生活で何かとわずらわしくお悩みもあったかと存じますが、ご自宅にお戻りになり、さぞやほっとされていることでしょう。
御看護にあたられた奥様はじめ御家族の皆様のお喜びもいかばかりかと拝察いたします。
いくぶん暖かくなってきたとはいえ、まだ寒さは当分続くようです。
くれぐれもご無理なさいませんよう十分なご静養のうえ、体力のご回復に努められますようお願い申し上げます。
あらためてご退院のお祝いにお伺いいたしたいと存じますが、とりあえず書中にて失礼いたします。
敬具
(祖母への全快祝い文例)
例年になく暑い日が続いておりますが、おばあちゃんが全快されたという吉報に接し、うだる暑さもどこかへ飛んでいってしまいました。
本当によかったです。心よりお祝い申し上げます。
遠方にいてお見舞いにも伺えず、大変心配していたのですが、すっかり元気になられたということで、ほっと胸をなでおろしているところです。
三か月余りの入院生活、それに続く自宅療養はつらかったでしょう。
よく頑張られたものだと頭が下がる思いですが、これでようやくひと安心ですね。
しかし、すっかり良くなられたといっても、まだまだ無理は禁物です。
しばらくは厳しい暑さが続くようです。十分にお身体をいたわられますようお願い申し上げます。
このお盆には帰省する予定です。おばあちゃんのお元気なお顔が拝見出来るのを楽しみにしています。