断りのはがき(手紙)書き方・文例
「断りのはがき」(手紙)とは、知人や友人などから、何か頼まれごとをされた際に、訳あってその頼みを断る場合にその旨を伝えるものです。
頼まれたことを断るというのは、とても気が引けるものです。
しかし、曖昧なまま放置することはもっとも相手に対して失礼です。
イエスかノーか、ハッキリと相手に伝えるようにしましょう。
相手に不快感を与えないよう、上手に断れるようになりたいものですね。
ポイント!
①何か頼み事や依頼を受けた場合、早めに返事を出すようにしましょう。
断るつもりで返事をのばしていると、相手に不愉快な思いをさせてしまうかもしれません。
②断る場合は、断る理由を率直に述べるようにしましょう。
相手の気持ちを思いやり、突き放すのではなく、納得してもらうよう誠意をこめて書くことが大切です。
③頼み事や依頼を断るものなので、お詫びの言葉を入れましょう。
④あいまいな表現では相手に伝わらない上に、誤解を与えかねません。
はっきりと断るようにしなければいけません。
⑤時候のあいさつは省略するのが通常です。
⑥交誼(こうぎ)を願って結ぶと、柔らかい印象になります。
※目上の方に対して用いると失礼になります。
(交誼・・・・・親しい友人としてつきあうこと)
【断りのはがき(手紙)文例】
第三者に知られたくない内容の場合は封書(手紙)にしましょう。
相手を思いやる必要があるので気をつけましょう。
◆縁談(えんだん)の断り文例
謹啓
初春の候、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
この度は私のために、親身にご高配を賜りましたこと、深く感謝いたします。
さて、せっかく親身にお世話いただき誠に心苦しいのですが、この度の縁談はお断りさせていただきたく、よろしくおとりなしくださいますようお願い申し上げます。
私なりに熟考いたしましたが、今は仕事が楽しくやりがいを感じているところです。
まだまだ自分のことで精一杯で、家庭を持つ自信もありません。
誠に勝手なことを申し上げて、せっかくのご厚情に背くようなことになり、申し訳ございませんが右の事情なにとぞご了承いただきたく存じます。
今回の事はご海容くださいまして、今後ともご厚誼賜りますようお願い申し上げます。
敬白
◆借金依頼の断り文例
拝復
おたより確かに拝読いたしました。
ご苦境のご様子、十分にお察し申し上げます。
なんとかお力になれたらと思いましたが、お申し出の金額はとても手に負える金額ではなく、誠に申し訳ございませんがご期待に添う事ができません。
私どもとしましても、どうにか力になれないかと心当たりを奔走してみましたが、いずれもよい感触を得られず、誠に残念な次第です。
ご期待に背くことになり、誠に心苦しいのですが、この度は御許し願いたいと存じます。
せっかく頼りにしていただきましたが、何のお力にもなれず申し訳ございません。
悪しからず右の事情をご了察くださいますようお願い申し上げます。
まずはお詫びかたがたお返事まで。
敬具