借用依頼のはがき(手紙)書き方・文例
「借用依頼のはがき」(手紙)とは?
借用(しゃくよう)とは何かを相手に借りるという意味なので、書類やお金などを貸して欲しいと願う内容のはがき(手紙)となります。
相手に対して何かを貸してほしいと頼んだり助力を願うものですので、礼を忘れないようにしましょう。
ポイント!
①何を借りたいのか、相手にはっきりわかるように書きましょう。
曖昧な表現では相手に伝わりにくく、借用依頼の意味をなさなくなってしまいます。
②必要以上にこびないようにしましょう。
必要以上にこびると、相手に不快感を与えかねません。
③相手にとって、過大な負担をかけるような借用依頼は控えましょう。
④借用依頼の内容なので、ごく親しい相手以外は「前文」の省略などは好ましくありません。
⑤借用依頼の場合は、返済期間、利息、担保など、はっきりと明記する必要があります。
借用依頼をする場合の文例をご紹介します。
参考にしながら、自分の借用依頼に書き換えてみましょう。
【借用依頼のはがき(手紙)文例】
◆書籍借用の依頼文例(しょせきしゃくようのいらいぶんれい)
拝啓
春暖の候、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
突然このようなお願いの手紙で恐縮ですが、確か、○○著『□□□□□』(●●出版社刊)をお持ちだったと記憶しております。
このほど、○○のことについて調べる必要があり、文献を当たっておりましたところ、貴兄ご所有の本がかなり参考になる事がわかりました。
当該本をいろいろ探してみたのですが、図書館でも要領を得ず、古書店にもない有様ですっかり困っておりました。
そんなとき、貴兄が所有されていた事を思い出し、お情けにおすがりしようと思った次第でございます。
どうか、『□□□□□』をお貸しいただけませんでしょうか。
暗礁に乗り上げている私を、どうかお助けくださいますようお願い申し上げます。
大切にされている貴重なご蔵書ですので、借用のお願いを申し上げるのは心苦しいのですが、なにとぞご寛大にお計らいくださいませ。
敬具
◆借金の依頼文例(しゃっきんのいらいぶんれい)
お父様、お元気ですか。
私もどうにか暮らしております。といっても、この手紙はそれを証明できないものでお恥ずかしいのですが、どうかこらえてお読みください。
実は、友人の借金の手助けに、なけなしのお金をはたいてしまいました。
そのため今月の生活が苦しく、インスタントラーメンでしのいでいる毎日です。
他人の借金に安易に関わるなとおっしゃるでしょうが、その友人はとても信頼している友人の一人なのです。
来月の給料が入りましたら必ずお返ししますので、金5万円をお貸しいただけませんでしょうか。
どうかお願い申し上げます。
いつも心配ばかりおかけして、申し訳なく思っておりますが、どうかよろしくお願いいたします。