「紹介・斡旋の依頼のはがき」（手紙）とは、友人、知人、親戚、知り合いの方に対して、仕事などの紹介をお願いするものです。

相手に対して何かを頼んだり、助力を願うものですので、礼を忘れないようにしましょう。

 

ポイント！

 

①何を依頼するのか、相手にはっきりわかるように書きましょう。

曖昧な表現では相手に伝わりにくく、依頼の意味をなさなくなってしまいます。

 

②必要以上にこびないようにしましょう。

必要以上にこびると、相手に不快感を与えかねません。

 

③相手にとって、過大な負担をかけるような依頼は控えましょう。

 

④依頼の内容なので、ごく親しい相手以外は「前文」の省略などは好ましくありません。

 

⑤借用の依頼をする場合は、返済期間、利息、担保など、はっきりと明記する必要があります。

紹介や斡旋を依頼する場合の文例をご紹介します。

参考にしながら、自分の依頼に書き換えてみましょう。

 

【紹介・斡旋の依頼文例】

（アルバイトを依頼する場合の文例）

ご無沙汰申し上げておりますが、お元気でご活躍のことと思います。

当方も相変わらず時間に追われています。

ところで、先輩はアルバイトしたいという学生をご存じないでしょうか。

先輩のお店には学生が集まるとおうかがいしていましたので、そのように希望する学生がいたらと思いお便りを差し上げた次第です。

この七月からどうしても人手が入用になり、先輩におすがりするより他ございません。

仕事は、検品や整理など簡単なものです。

心当たりがありましたら、是非ご一報くださいますようお願い申し上げます。

どうかぶしつけなお願いをお聞きとどけくださいますよう、切にお頼み申し上げます。

（部屋探しの依頼文例）

拝啓

春寒の候、お元気でご活躍のこととお喜び申し上げます。

さて、このたび娘の○○が○○専門学校に進学いたすことになりました。

なにぶん田舎者でございますので、東京の事情にはさっぱり要領をえません。

つきましては、ご迷惑とは存じますが貴方様に住まいについてのご教示を願いたく、一筆申し上げる次第でございます。

○○専門学校は○○にございますが、本人の希望といたしましては、通学に一時間以内の場所で、バス・トイレ付のワンルームマンションがいいなどと申しております。

都合よくそのような住まいがございますでしょうか。

また、お家賃などはいかほどでございましょうか。

お教えいただければ幸甚に存じます。

お忙しいところ誠に恐縮ですが、なにとぞよろしくお頼み申し上げます。

　　　　　敬具

 

（旅館紹介の依頼文例）

そちらはもうずいぶんと寒くなっているでしょうね。その後お変わりなくお元気でお過ごしでしょうか。

ところで、この十月五日より一週間、札幌に出張することになりました。

そこで、札幌にお住まいの貴兄に、どこか適当な旅館を紹介していただきたく、一筆啓上いたした次第です。

ビジネスホテルの狭いお風呂と、ベッドがどうも苦手なのです。

ゆっくりとでき、こたつのあるような、そんな旅館がありましたら是非紹介してください。

勝手なお願いですみませんが、このお礼は出張の折、薄野あたりでお返しいたしますので、どうかお骨折ください。

今月九月中までにお返事を頂けたら幸いです。向寒の折、お身体には十分お気を付けください。