頭語の次に書くのが「時候の挨拶」です。

「寒い日が続いていますね。」「新緑の候」など、季節感を織り込んだ挨拶をします。

なるべく自分の言葉で、さりげなく手短に述べるようにしましょう。

春夏秋冬様々な時候の挨拶がありますので、

文例を参考に書いてみましょう。

【1月（睦月）の時候の挨拶文例】

・久しぶりに雪のお正月となりました。

・例年になく厳しい寒さが続いております。

・厳寒の候、皆々様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。

・吹く風が身を切る冷たさになってまいりました。

・寒さ耐えがたき折柄、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。

 

【2月（如月）の時候の挨拶文例】

・春寒の候、お変わりなくお過ごしのことと存じます。

・吹く風にかすかに春の気配が感じられるようになりました。

・立春とは名ばかりの寒い日が続いています。

・もうすぐ春ですね。

・軽暖の候となりました。

・向春の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

【3月（弥生）の時候の挨拶文例】

・春寒の候、お元気でお過ごしでしょうか。

・浅春の候、皆々様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。

・早春の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。

・日増しに春らしくなってまいりました。

・桜のつぼみがふくらみはじめました。

【4月（卯月）の時候の挨拶文例】

・若草の萌え立つ季節となりました。

・陽春の候、皆様お変わりなくお過ごしのことと存じます。

・桜花の候となりました。

・うららかな春日和が続いています。

・惜春の候、皆様お変わりございませんか。

 

【5月（皐月）の時候の挨拶文例】

・風薫る五月、さわやかな季節になってまいりました。

・新緑の候、ますますお元気でお過ごしのこととお喜び申し上げます。

・鯉のぼりが元気よく泳いでいます。

・若葉が輝く季節となってまいりました。

・軽夏の候、ご無沙汰いたしております。

 

【6月（水無月）の時候の挨拶文例】

・初夏の候、いかがお過ごしでしょうか。

・梅雨入りも間近になってまいりました。

・黄梅の候、皆様いかがお過ごしですか。

・じめじめした毎日が続きますが、ご気分いかがでしょうか。

・あじさいの花が一層色鮮やかになってまいりました。

【7月（文月）の時候の挨拶文例】

・いよいよ夏がやってまいりました。

・仲夏の候、お変わりなくお過ごしのことと存じます。

・連日厳しい暑さが続きますね。

・蝉がしきりに鳴いています。

・天の川を仰ぎ見ながらのビールが格別です。

 

【8月（葉月）の時候の挨拶文例】

・残暑の候、いかがお過ごしですか。

・残夏の候、お変わりございませんか。

・花火大会が楽しみな季節になりました。

・お盆にむけ、帰省ラッシュがはじまりました。

・長かった夏ももう終わりですね。

 

【9月（長月）の時候の挨拶文例】

・初秋の候、ますますお元気のことと思います。

・白露の候、皆様お元気でお過ごしのことと存じます。

・秋空にいわし雲が浮かぶ季節となりました。

・すっかり秋らしくなってまいりました。

・日中はまだ暑さが残っていますが、もう秋ですね。

【10月（神無月）の時候の挨拶文例】

・本格的な秋になってまいりました。

・秋麗の候、皆様お変わりございませんか。

・きんもくせいが香る季節になりました。

・街路樹も秋色に染まり、肌寒い風が吹いています。

・秋風の身にしみる季節になりました。

 

【11月（霜月）の時候の挨拶文例】

・晩秋の候、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。

・暮秋の候、お元気でお過ごしですか。

・めっきり日が短くなってきました。

・枯れ葉舞い、秋寒の頃となりました。

・冬の気配が感じられるこのごろです。

 

【12月（師走）の時候の挨拶文例】

・初冬の候、いかがお過ごしでしょうか。

・師走の候、皆様お変わりございませんか。

・厳寒の候、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。

・なにかと慌ただしい季節となりました。

・お正月の準備になにかとお忙しい毎日でしょうね。