敬語の正しい使い方・例文

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敬語の正しい使い方・例文

「敬語」とは、書き手と読み手との関係性(上下関係など)によって、

使い分けられます。

「敬語」には、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類がありますが、

最近では「丁重語」「美化語」を加えた5種類に分類されます。

しかし、「美化語」は敬語からは外されることが多いようです。

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よく使う言葉を、基本となる3種類のパターンに分けてご紹介しましょう。

①尊敬語・・・・・相手を敬って述べる (いらっしゃる、おっしゃる)

②謙譲語・・・・・自分をへりくだって述べる (伺う、申し上げる)

③丁寧語・・・・・自他に関係なく丁寧に述べる (です、ます)

 

「言う」

①言われる、おっしゃる

②申す、申し上げる

③言われます、申します

「思う」

①思われる

②存じ上げる

③思われます、存じ上げます

「いる」

①おられる

②おる

③おられます、おります

「する」

①なさる、あそばす

②いたす

③なされます、あそばされます、いたします

「 来る」

①来られる、いらっしゃる、みえる

②まいる、伺う

③来られます、いらっしゃいます、おみえになります、まいります、伺います

「行く」

①行かれる、おいでになる

②まいる、参上する、あがる

③行かれます、おいでになります、まいります、参上します、上がります

「もらう」

①もらわれる、お納めになる

②いただく、賜る、頂戴する

③もらわれます、お納めになります、いただきます、賜ります、頂戴します

「見る」

①見られる、ごらんになる

②拝見する、見せていただく

③見られます、ご覧になります、拝見いたします、見せていただきます

「聞く」

①聞かれる、お聞きになる

②承る、伺う、お聞きする

③聞かれます、お聞きになります、承ります、伺います、お聞きします

「書く」

①書かれる、お書きになる

②汚す

③書かれます、お書きになります、汚します

「食べる」

①お食べになる、上がる、召し上がる

②いただく、頂戴する、御馳走になる

③お食べになります、お上がりになります、お召し上がりになります、いただきます、頂戴します、御馳走になります

「飲む」

①飲まれる、お飲みになる

②いただく

③飲まれます、お飲みになります、いただきます

「受ける」

①受けられる、お受けになる

②拝受する

③受けられます、お受けになります、拝受します

「会う」

①会われる、お会いになる

②お目にかかる

③会われます、お会いになります、お目にかかります

「着る」

①着られる、お召しになる

②着させていただく、身に付けさせていただく

③着られます、お召しになります、着させていただきます、身に付けさせていただきます

「読む」

①読まれる、お読みになる

②拝見する、拝読する

③読まれます、お読みになります、拝見します、拝読します

「待つ」

①待たれる、お待ちになる

②お待ち申し上げる

③待たれます、お待ちになります、お待ち申し上げます

「喜ぶ」

①喜ばれる、お喜びになる

②お喜び申し上げる

③喜ばれます、お喜びになります、お喜び申し上げます

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人物呼称の敬語もあります。

対象となる相手によって使い分けましょう。

対象となる言葉を自分に対して使う場合と、相手に対して使う場合とで表現が変わります。

対象となる言葉に対して、

①自分に対して使う場合

②相手に対して使う場合 に分けてみましょう。

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「自分と相手」

①ぼく、私、わたくし、小生、当方、私儀、不肖

②あなた、貴方、君、あなた様、先生、貴殿、貴下、

※文化庁の国語審議会では、「わたし」が標準となり「わたくし」はあらたまった場合の用語とするとなっています。

「両親」

①父母、両親、老父母、二親、双親

②ご両親様、ご父母様、お二方様、ご両所様、お父様お母様

「父親」

①父、おやじ、実父、愚父、老父、父親

②お父上様、お父君様、父君、ご尊父様、

「母親」

①母、母親、おふくろ、実母、愚母、老母、

②お母様、お母上様、お母君様、ご尊母様

「祖父」

①祖父、おじいさん

②ご祖父さま、おじい様、ご隠居様

「祖母」

①祖母、おばあさん

②ご祖母様、おばあ様、ご隠居様

「夫」

①夫、主人、宅、亭主、彼

②ご夫君、ご主人、旦那様、

「妻」

①妻、家内、女房、愚妻、老妻

②奥様、奥方様、

「息子」

①息子、せがれ、子ども、長男、次男、三男、末子

②ご子息様、坊ちゃん、ご令息様、ご愛息様

「娘」

①娘、子ども、長女、次女、三女、末娘

②お嬢様、ご令嬢様、ご息女様、ご長女様

「家族」

①一同、家族一同、皆々、わたくしども

②ご一同様、ご家族様、皆々様、ご一家様

「親族」

①親族、親類一同、親戚一同、近親

②ご親族様、ご親類、ご親戚様、ご一族、ご近親

「上役」

①上司、上役、社長

②ご上司、貴社長

「師」

①師、先生、恩師、師匠、尊師

②先生、ご恩師様、お師匠様

「友人」

①友、友人、友達、親友、学友、級友、同窓

②お友達、ご親友、ご学友、ご級友、ご同窓

また、自分が所属するものと相手が所属するものでも表現が変わります。

相手や相手の所有物を敬う表現の時には、

「貴」「御」をつける場合が多く、

自分や自分の所有物をへりくだって使う表現の時には

「小」「拙」「弊」などをつける場合が多くなります。

対象となる言葉に対して、

①自分が使う表現

②相手に使う表現 に分けてみましょう。

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「会社」

①弊社、当社、小社

②貴社、御社、貴会社

「住宅」

①私宅、当方、私家、拙宅

②貴宅、お宅様、ご尊家、ご尊居

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※注意※

敬語を使う際に間違えやすい「二重敬語」があります。

(例)

○お帰りになる

×お帰りになられる

 

○ご覧になられる

×ご覧になる

 

                                                                 


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